停留所で一休み
「出海、一香に何言ったの?」
「別に。」
私はまた、畳の上に寝転んだ。
「またそうやって寝転がる。」
「いいじゃない。他にする事ないんだし。」
「そう言って、この子は。」
母も側にいた一香も、私に呆れている。
ふと玩具で遊んでいる、一弥の姿が見えた。
子供は、嫌いじゃない。
できれば、欲しい。
それに、一度だけできたかもしれないって、佳樹と騒いだことがあった。
だけどそれも、私の勘違い。
ただストレスで、生理が遅れているだけだった。
できてなかったと報告すると佳樹は、「よかった~」と安心していた。
私だって、安心した。
できれば、デキ婚なんてしたくないし。
急に子供ができたって、仕事どうしようって思うし。
でも……でもなんだよね。
そこは、我が侭な女心なのかな。
『そっか……できてなかったんだ……』
そうやって、少しは佳樹に、がっかりして欲しかったな。
「別に。」
私はまた、畳の上に寝転んだ。
「またそうやって寝転がる。」
「いいじゃない。他にする事ないんだし。」
「そう言って、この子は。」
母も側にいた一香も、私に呆れている。
ふと玩具で遊んでいる、一弥の姿が見えた。
子供は、嫌いじゃない。
できれば、欲しい。
それに、一度だけできたかもしれないって、佳樹と騒いだことがあった。
だけどそれも、私の勘違い。
ただストレスで、生理が遅れているだけだった。
できてなかったと報告すると佳樹は、「よかった~」と安心していた。
私だって、安心した。
できれば、デキ婚なんてしたくないし。
急に子供ができたって、仕事どうしようって思うし。
でも……でもなんだよね。
そこは、我が侭な女心なのかな。
『そっか……できてなかったんだ……』
そうやって、少しは佳樹に、がっかりして欲しかったな。