停留所で一休み
「一度は架けたの?話し中?それとも担当者が不在だった?」

「いいえ、まだ一度も……」

「何やってんのよ。早く電話してちょうだい。」

「はい。」


朝からもう3時間も経っているって言うのに、何をやってんのよ。

他の仕事の合間にでも、電話架けるくらいできるでしょうに。

私はイラっとする。

そして松下君は、そんな私を他所に、時計をチラチラと見だした。

「どうしたの?」

「あっ、いえ……あの……」

「なあに?早く言いなさい。」

「……これからお昼なんですけど。」


松下君の一言に、私は遂に怒り沸騰。

「そんなのは、仕事をしてから言いなさい!」

「はい!」

なんて役に立たないヤツ!!
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