キンヨウビノヒミツ+彼女が忘れた金曜日+
第一夜
「ええー? ご飯行ったの? 栄さんと2人で?」
「いや、何にもないですよ? ある訳ないって言うか、あったら困るじゃないですか」
「そりゃまぁ、そうだけど。気をつけてね? あの人、絵奈ちゃん狙ってそうだし」
「えええ、ないです。絶対無し」
全くなんの隔たりもない様に響いてくるのは、女子ロッカーに居ると思われる女性事務職員二人の会話。実際のところ、廊下を挟んで簡易な仕切りで仕切られているだけなので男子ロッカーと女子ロッカーの会話は完全に筒抜けだ。
栄さん……何してんだか。全否定されてるし。
同僚に何かしたら気まずいに決まってるだろうに。上手く行っても、行かなくても。会社でしか出会いがないから会社の人に手を出そうとするのか……? 実際、そうそう出会いなんて転がってないしな。
……井上は、まぁ可愛い、けど。
「いや、何にもないですよ? ある訳ないって言うか、あったら困るじゃないですか」
「そりゃまぁ、そうだけど。気をつけてね? あの人、絵奈ちゃん狙ってそうだし」
「えええ、ないです。絶対無し」
全くなんの隔たりもない様に響いてくるのは、女子ロッカーに居ると思われる女性事務職員二人の会話。実際のところ、廊下を挟んで簡易な仕切りで仕切られているだけなので男子ロッカーと女子ロッカーの会話は完全に筒抜けだ。
栄さん……何してんだか。全否定されてるし。
同僚に何かしたら気まずいに決まってるだろうに。上手く行っても、行かなくても。会社でしか出会いがないから会社の人に手を出そうとするのか……? 実際、そうそう出会いなんて転がってないしな。
……井上は、まぁ可愛い、けど。
< 1 / 43 >