星屑が消えた日


いや、まずなんで私の名前知ってるんですか、あなたは私のストーカーか何かですか?

私のファンなんですねありがとうございますうれしいです。



まあファンサくらいしてあげてもいいかな?っと後ろを振り向けばまあこの学校の王様といわれるのが頷ける威厳たっぷりのオーラを身に纏いながら仙石 蜜(せんごく みつ)がかなりのスピードで追いかけて来ている。


無理だ、私捕まったら殺される…!

いやだよあんなファン、絶対私のこと食べる気だ!!

もっと可愛らしいファンがいい。
ああすでに春馬(はるま)に会いたい、癒しがほしいです。


でもごめんね春馬初日で早速生徒会の、しかも会長に目をつけられました。



「なんで逃げるの!?」


「いや、なんで追いかけてくるんですか!!」


障害物を利用して逃げる私に仙石先輩も引けを取らず一定の距離を保っていた。



アクロバティックに動いているため多くの生徒たちから歓声があがって、見世物のようになっている。


「あーもう散々だなあ!!」


叫んだところで、誰も私なんて助けてくれないけど。

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