追憶日和
―――それは突然だった。
美江の頭の中で誰かが叫んだ。
【それじゃあ、同じ事の繰り返しよ!!】
それは、夢で見た年老いた自分だった。
そうよ・・・
思い出した!
私はずっと【この日】の事を後悔してたんだ。
正典を疑った自分。
そして、逃げ出してしまった自分。
この後、正典は私の後を追いかけてきて、そこへ車が―――。
正典はこの日―――死んだ。
何としても止めなくちゃ!
この日に戻って来た意味がないじゃない!