恋する24時 2
「……!?」
可児先輩は、本当にエスパーなのだろうか?
しかもアタシ限定の。
「……はい、……実は、あります」
でも、言うのがとても恥ずかしく
自分的にはハードルが高いです。
「……聴くよ?」
「……」
どうやって話せばいいのか
ノープランだったので
いきなり聴くと言われても困ってしまう。
「? ……言いにくいことだった?」
アタシは、熱くなった顔を
下に向けて頷いた。
せっかく聴いてくれたので
上手くお話したいのだけれど……。
「……可児先輩の事、傷つけてしまったかな、って、気になっていて……」
「由似ちゃんに? オレが?」
無言でアタシは頷いた。
先輩は、きょとんとした顔で
アタシを見た後
思い出すように目を閉じた。
多分、自分だったら傷つくと思ったから……。
恥ずかしい、けれど
「……あの時、不安で泣いてしまって……」