恋する24時 2

 わたしに

 似合うの、だろうか?




「……着替えました」




 試着室のドアを開けて

 顔を出すと、話していた二人が

 一斉にわたしの方を振り返ったので

 ドキッとした。



 こんな素敵な男性二人を前に

 着せ替えした自分をお見せすると言う

 イベント的なものは味わったことがなく。



 中々恥ずかしい気分だった。




「あぁ、……やっぱり凄いな、イイ感じで抑えられてる気がする」



「でしょう? 月森さんこっち来て?」



「……はい」




 鏡の前に立たされて

 やや離れて自分の姿を見てみると




「……」




 こんな雰囲気の洋服は初めて

 思ったより素敵で……。




「体のラインが出ずらいドルマンスリープときちんと目のスラックスだと、通勤でもイケるし、デニムとかに代えるとデートスタイルでもイケる、下半身が気になるならアシンエントリーなワイドパンツにすると目線が分散されるよ?」



 凄い

 わたしじゃ、ないみたい……。



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