恋する24時 2

「……」



 思い起こすことの出来る

 ふぇろもんでの被害の多さに

 わたしは、泣きそうになった。




「言っておきますが、月森さんはダメではないんですよ?」




 重い思考を断ち切るように

 加藤部長のはっきりした声が真上から響く。




「えっ?」



「月森さんが、大変女性として魅力的だと言うことなだけなんです、……ただ、それが強過ぎて、普通の健康的な男には、本能的に我慢することが難しい状態になってしまうだけなんです」



「……」



「ただでさえ、……それが強いのに、可愛いなぁとか、ほっておけないなぁ、と思うような仕草や表情をされると、男は抱きしめたくなったり、KISSしたくなったりする生き物だから、月森さんの場合はもう、通り越して押し倒されたりする危険が出てきます」



 あぁ、それはもう

 学生の頃の友達で経験済みのようです……。




「……ご忠告、ありがとうございます」



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