恋する24時 2
ハッ、しまった
またダメ出しされてしまう?
「……はい? 何でしょう?」
包丁を片手に、野菜を切っていた
加藤部長が
諦めたような、泣きそうな顔で言う。
「……俺、三ヶ月、持たなかったらゴメンね?」
「えっ?」
それって?
どう言う意味でしょうか?
「……」
「……?」
怖くて聞けないまま、なるべく無表情で
わたしたちはシチューを作り
なるべく無言で食べ終えて
タクシーで家に帰った。
せっかく作ったクリームシチューだったのに
全然何を食べているのか
わからなくなってしまって困った。
加藤部長も、そうだったんだろうか?
リクエストしたのに
気まずそうにしながら食べていた。
お話して食べるのが楽しいのにな
何だか、ふぇろもん対策なのに
寂しく感じてしまう自分がいる。
こんな感じで三ヶ月
お互いのおケイコを続けられるのか
不安になってしまった。