恋する24時 2
アタシの担当の波那先輩と
同期の遥花が心配した顔で
駆けつけてくれた。
「由似ちゃん、大変だったね、車に当たっちゃった怪我はどう?」
アタシよりちっちゃくて可愛い
波那先輩は
ふわふわな天然パーマを揺らし
心底心配した顔でアタシを見る。
「ありがとうございます、身体の方は良くなって来ました、事故のトラウマがあるみたいで、しばらくカウンセリングを受けなければならないンですが、それ以外は、元気ですよ」
「そっかぁ、よかったよ、無理しないでね?」
「はい、ありがとうございます」
波那先輩の後ろで
様子を見ていた遥花と目が合う。
「……本当に、大丈夫なの? まだ、辛そうだよ?」
遥花には
協力を頼むかも知れないから
言っておきたいな……。
チラッと、可児先輩を仰ぐと
目が合った先輩が
ゆっくりと頷いた。