恋する24時 2
これだけで分かってくれる事が
スゴく頼もしい。
「もう1人の経理の子と一緒に、今度ランチでも行ってくれば?」
アタシは頷いて、遥花をきちんと見た。
「明日以降時間とってくれないかな? 明日実と遥花と3人でランチ行きたいンだけど、予定大丈夫?」
「……明日実には、わたしから言っておくよ、決まったら声かけるね」
「うん、ありがと」
何か察したように遥花は頷いて
自分の席に戻って行った。
「玉井さん、無事でよかったです!」
離れたデスクから
海老くんが、急いでこっちに来ていた。
いっ?
デカイ、ヤバい、怖い
何か近づいて来る。
思わず、可児先輩のジャケットの裾に
しがみついてしまい
あわてて離して、先輩の後ろに隠れた。
「久しぶりだね、海老くん、お仕事は慣れて来た?」
「玉井さんいなくて、寂しかったです、……って、何で隠れるんですか?」