恋する24時 2
あぁ、そうか
可児先輩がいつもみたいに
OKしないのは、アタシの件が
あるからなのか……。
確かに
毎晩アタシと同じベッドで
一緒に寝ているのに
他の女の子と
付き合うなんて出来ないか。
「……」
フラッシュバックは
いつまで続くんだろう?
アタシは、積み上がってゆく
果てしない恩を
どうやって返せばいいのか
検討さえつかなかった。
「由似、大丈夫?」
「うん、いつも絡まれてるから、それは慣れてはいるんだけど……、可児先輩が、フッてた事に驚いちゃって……」
「あっ、そうだね、そう言えば……」
「由似が大丈夫ならいいけど、あの子先輩に向かって生意気ね、覚えておくわ」
明日実が怒って山角さんのいる席を睨む
彼女は、内勤情報通だから
山角さんの今後が心配だけど
悠人先輩と貴梨香が教育担当になったから
大丈夫だろう。
「2人とも心配してくれてありがとう、お手数だけど泊まる日、よろしくお願いします」
アタシは、頭を下げつつも
可児先輩に対して
これからどうすればいいのか
ずっと頭を巡らせていた。