恋する24時 2
「……」
何この余裕の笑い
気を抜いたら、ひとたまりもない感じ。
あ、危なかった……。
別の意味で、だけど
心臓がバクバクした。
頼むから、アタシを
女子カウントするのやめて欲しい。
出来ればずっと、頼りになる
やさしい先輩でいてください。
もう二度と軽口で
あんな冗談言わないって
アタシは、心底自分に誓った。
「――…で、今何時かわかる? 由似ちゃん」
突然、仕事の時みたいな
無表情な声のトーンで言われて
ドキッと、した。
時計を見ると
2時15分を回っていた……。
あっ、寝なきゃヤバい時間だ。
先輩は少し起き上がって
後ろの枕とクッションを縦にして
斜めになる感じの体勢を取っていた。
「……2時18分、です」
「寝るからおいで?」
「え?」
ど、どう言う意味だろう?
「寝れないんでしょ? もうちょっと寝やすそうな体勢にしてみたから」