恋する24時 2
「……」
と言われても
何処に行けばいいのかわからない。
さっきの話の後に
当たり前に『おいで』とか言えちゃう
先輩はやっぱりテンポが難しいよ……。
まだ、心臓が変にバクバクしてるし
正直今、抱きしめられると困る。
「由似ちゃん?」
うっ……、声のトーン怖いし。
「はい、あのぅ……、何処へ行けば?」
「こっち来れる?」
先輩が、自分のいるすぐ横の
シーツを叩いて見せる。
「……はい」
おずおずと、先輩のすぐ横に移動する。
「抱き枕っぽく、抱きつける?」
「……この辺で、いいですか?」
なんとなく検討をつけて
お腹の方に触れてみる。
「……ん~? ギュウッて、出来るように上のがいいかな?」
マジで、寝る位置決めるとか
変な感じ過ぎ……。
まぁ、でも
アタシの為なんだけれども。
言われたように
ギュウッて出来そうな位置に
抱きついてみた。