恋する24時 2

 本当は、頭の中が、グラグラしている。




「……うん大丈夫、寝てるんだけど、すぐ起きちゃって……」



「もう、寝た方がいい?」




 2人の気遣いが嬉しくて

 でも申し訳なくて……。




「うぅん、もう少し2人と話ししたい、明日実の式の事とが……」



「うえぇ~っ? じ、実は、火傷したおかげで半年ずらしたから、まだ進んでないんだよね」




 照れる明日実が可愛くて

 ついからかいたくなってしまう。




「白崎主任って、2人の時はどんな感じなの?」




 あの無表情な冷蔵庫主任が

 どんな顔になるやら

 まったく想像出来ない。




「も、元々優しかったんだけど、最近はなんか甘いって言うか……」



「明日実のこと可愛くて仕方ない感じだよね?」



 遥花が、くすくす笑って

 明日実をからかう。




「遥花は、知ってるの?」



「ふふ……、偶然、デート中の2人に会っちゃって……、あんな白崎主任初めて見たよ」



「えっ? 教えて、聞きたい」




 イヤ~、と照れる明日実をからかって

 その夜は、決めた時間まで

 楽しく過ごした。



 アタシは、一度だけ寝て

 フラッシュバックで起きてからは

 ぼんやりと朝まで

 ベッドで寝ころがって過ごした。



< 83 / 186 >

この作品をシェア

pagetop