恋する24時 2
本当は、頭の中が、グラグラしている。
「……うん大丈夫、寝てるんだけど、すぐ起きちゃって……」
「もう、寝た方がいい?」
2人の気遣いが嬉しくて
でも申し訳なくて……。
「うぅん、もう少し2人と話ししたい、明日実の式の事とが……」
「うえぇ~っ? じ、実は、火傷したおかげで半年ずらしたから、まだ進んでないんだよね」
照れる明日実が可愛くて
ついからかいたくなってしまう。
「白崎主任って、2人の時はどんな感じなの?」
あの無表情な冷蔵庫主任が
どんな顔になるやら
まったく想像出来ない。
「も、元々優しかったんだけど、最近はなんか甘いって言うか……」
「明日実のこと可愛くて仕方ない感じだよね?」
遥花が、くすくす笑って
明日実をからかう。
「遥花は、知ってるの?」
「ふふ……、偶然、デート中の2人に会っちゃって……、あんな白崎主任初めて見たよ」
「えっ? 教えて、聞きたい」
イヤ~、と照れる明日実をからかって
その夜は、決めた時間まで
楽しく過ごした。
アタシは、一度だけ寝て
フラッシュバックで起きてからは
ぼんやりと朝まで
ベッドで寝ころがって過ごした。