恋する24時 2

 先輩が食べるご飯を並べて

 自分のお風呂の準備をする。




「……」




 アタシもシャワーにしようかな

 その方が最速だし。



 勝手知ったる先輩が

 シャワーを終えて

 パジャマで居間に入ってくる。




「由似ちゃんどうぞ?」



「はい、先輩ごはんどうぞ」



「ありがとう、由似ちゃんは食べたの?」



「はい、少しだけ……」



「……」




 先輩は何とも言えない顔でアタシを見た後

 ローテーブルに座り

 頂きますと手を合わせてから

 黙々とご飯を食べる。



 家に先輩がいるのが

 当たり前になっていることに

 少し笑えてしまう。



 シャワーをしながら

 いつまでも先輩を拘束してはいけないのに

 と、また罪悪感の嵐に囚われてしまった。



 繰り返す、フラッシュバックと

 眠れない現状と

 罪悪感に、自分を保てなくなりそうだ。



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