恋する24時 2
「……?」
なかなか不機嫌なムゥ顔で
先輩は、恨めしそうにアタシを見て言う。
「昨日、どれだけオレに謝ったか覚えてる? 由似ちゃん全然悪くないのに、誰も迷惑だって言ってないのに」
「……」
うっ、ヤバい
久々のゆるゆるな先輩だったから
無茶苦茶怒っているのに気付かなかった。
目が座ってるし、顔怖いし!
この状況じゃ謝れないし
イヤ、謝ったら
更に怒られるヤツだけど!
「オレ怒ったから、由似ちゃんが罪悪感感じてるヤツを全部潰すからね、覚悟しといて?」
いっ!?
この顔は、必ず実行するヤツだ。
ちょっと待って
罪悪感感じてるやつ、……って?
「せ、先輩? あの……」
「由似ちゃん、提案があるんだけど聞いてくれる?」
「……は、はひ?」
にっこり笑ってるけど
こ、怖いっす。
もはや拒否権とかあるんでしょうか?
その提案に……。