恋する24時 2
それはいくら何でも……。
「もう少し出します!」
「でも由似ちゃん、仕送りしてるでしょ? 実家に、……それに、たまには帰れるように貯めておけば?」
「……」
シェアなのに
先輩の負担が多くて落ち着かない。
これ以上の罪悪感は許容出来ない
もう少し、何か出来る部分が欲しい。
シェア自体は
アタシの為でもあるのだから……。
「ダメ? オレは今より減る分楽になるから全然いいんだけど」
「甘やかされるのは、落ち着かないので、もう少し……、何か出来る事はないですか?」
「ん~、……じゃあ、その分オレにまともなごはん作っておいてくれたら嬉しいかな? いつでも食べられるヤツ」
「じゃあ、共用部分の掃除もさせてください」
「オレは嬉しいけど、いいの?」
「はい」
これでも、楽させてもらっていると思う。
「じゃあ、9月いっぱいまでには引っ越しちゃえるかな? 大きい荷物は悠人たちも手伝わせよ?」