月夜に消えた、あの日に。
──────い…おい!


あ、

また。妙な違和感がまとわりつくこの感じ



この人の名前は確か……




「おい!」



目を開けるとさっきの男の子がいた。



「ぎゃ!」




「助けてあげたのに ぎゃ!はないだろ」




「ごめんなさい…ありがとう。」


えっと…



「その制服、園山高校だよな。」



「え、はい。」



「俺、お前の事見た事あるぞ。」

私も…


「あの、名前は?」


「日野 陽太(ひの はるた)お前は?」
はるた…


「月島 葉由です。」


「月島ってA組の?特進クラスじゃん。」


この人私の事本当に知ってるの?



「はい…」



「そんな奴がなんで。もう授業始まってるよな。」



「ちょっと寝坊して…」



「寝坊ねえ…」


「じゃあさ、さぼろうぜ。」

は!?


何故この流れでそうなったの!?


「行こ!」


この人の笑顔はまるで太陽の光みたいで私は一瞬見入ってしまった。


< 3 / 8 >

この作品をシェア

pagetop