月夜に消えた、あの日に。
さぼりだなんで初めてだ…
「えと、どこ行くの?日野君。」
「陽太でいいよ。」
「わ、分かった。」
「どこ行くの?は、陽太君。」
男子を名前で呼んだのは初めてだ。
「お楽しみ!」
「なな、何それー!!」
ここって…
「うわぁーっ!きれー!」
「だろ?」
綺麗。
けど、来たことは無いはずなのに知ってる気がする。
「ここ、俺のさぼり場。綺麗な景色見えんだろ?」
気持ちのいい風とそれになびかれる、
草花達。すごく心地いい。