色付く世界の真ん中で


今までも、いろんな人に愛を囁かれた
でも、彼だけは違った

なぜかは分からない
私は彼に
ただただ夢中になった

今も夢中だ

彼を忘れようとした
何度も

私は体を差し出して
夢中に、させてくれと
頼んだ

結果が出るのは早かった

一時は、頭に残った
でも
彼を見た瞬間
全部消えた

何度も、何度も泣いた

何故なのか
分からなかった

なぜ忘れられないのか
分からなかった

でもただ、話さなくてもいい
触れ合わなくてもいいから

笑顔だけを見たかった
姿を見ているだけで
幸せになれた


< 29 / 31 >

この作品をシェア

pagetop