色付く世界の真ん中で

安楽死

俺は、幾度となく考えた
妻は、よく
虚ろな目をしていた

その度俺は
無理に面白いことを言って
なんとか笑わせようとした

愛美は
きっと怒っている

俺は薬をつまんだ


これで、死ねるのなら

楽に、なれるのなら


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