前略、さよなら
「着いたわ。
おりましょう」
楽しい雰囲気も
警察署を前にすると
一気に重々しくなるものだ。
僕達はこれから真実を知りに行く。
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「あぁ、来たかい」
中に入ると
千代のお父さんが駆け寄って来た。
「・・・・・・陽くん!」
そして僕の姿を見ると
目を見開いて驚いた。
署の中がざわざわしだす。
「嘘だろ」
「こんなことってあるのか」
そんな声が僕の耳の中に入っていく。
「とりあえず来てくれ」
千代のお父さんは
すぐに切り替えて
冷静に僕達を誘導した。
1つの部屋の前まで来ると
「この部屋に陽くんによく似た
ラクガキの犯人がいる」
そう説明された。