前略、さよなら


「着いたわ。

おりましょう」


楽しい雰囲気も
警察署を前にすると
一気に重々しくなるものだ。


僕達はこれから真実を知りに行く。



__________


「あぁ、来たかい」


中に入ると
千代のお父さんが駆け寄って来た。


「・・・・・・陽くん!」


そして僕の姿を見ると
目を見開いて驚いた。


署の中がざわざわしだす。


「嘘だろ」

「こんなことってあるのか」


そんな声が僕の耳の中に入っていく。


「とりあえず来てくれ」


千代のお父さんは
すぐに切り替えて
冷静に僕達を誘導した。


1つの部屋の前まで来ると

「この部屋に陽くんによく似た
ラクガキの犯人がいる」

そう説明された。


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