前略、さよなら
「よし、
朝は一緒に部活行って___」
紙に次々とやりたいことを書き出した。
「花火、貝殻集め、ゲーム対戦
陸上の練習、お祭り・・・」
千代は読むのをやめた。
一方僕の書く手は止まらなかった。
しばらくして千代はやっと声を出した。
「たくさんすぎない?」
「え、まだやりたいことあるんだけど」
千代は地面につかない足を
ブラブラしたりして
そわそわしている。
「やだ?やりたくないのがあるなら消すけど」