前略、さよなら


✲*゚




「陽!起きなさい!」

お母さんの声で目を覚ます。


「いーじゃん!

日曜日くらいゆっくり寝かせてよお」


僕は瞼をこすりながら
ぶつぶつ文句を言う。


「にしても寝すぎ!

もう昼よ。

それに、はい」


僕のベッドの上に手紙が置かれた。

「千代からだ!!!」


僕は思いっきり飛び起きた。


僕が時旅から帰ってきて3日目経った頃だ。


僕はワクワクしながら封を切った。


すると千代の写真を見つけた。


千代は5人の女子と楽しそうに笑って
写っていた。

「楽しそうにやってるね」

その写真を眺めて僕は安心した。




そして手紙を読み始める。


「陽へ

前略___・・・




さよなら」



僕は静かに涙を流した。

これは決して悲しい涙じゃない。


僕は急いで返事の手紙を書き始めた。


僕は伝えなくちゃいけないことを綴る。




僕の友達でいてくれてありがとう。

怖くて言えなかったけど

優しい千代のことが

ずっと好きでした。


_________

次に僕は

友達だった君にさよならを告げる。











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