僕は彼女の名前をまだ知らない
だけど、いつの間にか浅い眠りをしていたようだ。


目を覚ますと、床には、一人でオセロをしている彼女がいた。

左手の小指には、絆創膏が貼ってあった。
怪我でもしたのだろうか。

「あっ!起きたんだ‼おはよう。」

「うん。おはよう。」

時計は、16時12分を表示している。
思ったよりたくさん寝たみたいだ。
なるほど、感じたことのないほど体が軽い。
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