僕は彼女の名前をまだ知らない
目の前にお皿が並べられる。

向かいに座ったお母さんが、頂きますと手を合わせたのを見て、僕も慌てて手を合わせる。



僕がお箸をとったのを見て、お母さんが口を開いた。


「お母さん、明日昼過ぎに帰ってこれるから。」



「うん。」



その後は静かに、食器とお箸がぶつかる音だけが聞こえる。

食べ終わった僕は、急いで部屋に戻った。
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