僕は彼女の名前をまだ知らない
「ちょうど良かった。
お母さん、仕事で近くまで行ったからさ、ドーナツ買ってきたの。」



そう言いながら、お母さんは紙袋から箱を取り出す。


「ほら、あんたも動いて」



僕は仕方なく、お皿をテーブルに二つ置いた。
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