僕は彼女の名前をまだ知らない
「ねえお母さん。
本当のお母さんってどんな顔?」


「もうすぐわかるでしょ」


トーストを口に運びながら、呆れたようにお母さんは言う。



「いいから。
とにかくどんな顔?」


なんとなく気になった僕は、ベトベトしつこくお母さんに聞く。
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