僕は彼女の名前をまだ知らない
電車は、夕食の買い物をしてきたのであろう人たちで混んでいて、僕達はドアのそばに立っていた。

「ねぇ、明日こそは寝坊しないでよ!
また迎えに行くから。」

「OK。アイス持って待ってる。」

「ありがとう。」
彼女は、花が咲くように笑って、僕はドキドキした。
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