僕は彼女の名前をまだ知らない
「ブッブー」

いや、僕まだ答えてないんですけど......

「正解は、秋っぽいことをする!でしたー」

いや、僕まだ答えてないんですけど......

というか今夏なんですけど......
秋っぽくならないんですけど......


「ということで、スーパーへ行きましょう‼️」

全然ということじゃないんですけど!

「あのー、一人でハイテンションで喋っててむなしくないわけ?」

「うん!
君が聞いてくれるから!」

「そう...」


彼女のポジティブさというのか、空気の読めなさというものに、僕は呆れを通り越して感動してしまった。
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