僕は彼女の名前をまだ知らない
僕は、彼女と一緒にスーパーへ向かった。

「なんで今日、秋っぽいことをしようと思ったわけ?」
僕は、ふと思った疑問をそのまま口にした。

「いやー、だって夏ときたら次は秋でしょー」

「いやいや...そういうことじゃなくって...
普通秋っぽいことをするのは、秋じゃない?」

「えっ?」
彼女は固まった。

「えっあの、僕が言ったのは、秋っぽいことは秋にできるんじゃ、ということで...」
僕は慌てて付け足した。

また?彼女の地雷を踏んでしまったのだと思ったからだ。

「うーんと...そう言われたらそうなんだけど......
まぁ私がしたいから!!」

そう言って、彼女は話を終わらせてしまった。
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