僕は彼女の名前をまだ知らない
しばらくベッドでゴロゴロしているうちに寝てしまったようで、時計の短針は11を指していた。

起きた時の癖でカーテンを開けると、窓の外は真っ暗だった。


―――――――グー
と、頼りない音が部屋に響いた。

「お腹減ってたんだ。」

そんなことを呟いてみてから、キッチンへ向かった。
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