僕は彼女の名前をまだ知らない
テーブルの上には、餅が4つと、砂糖醤油、きな粉、あんこが並んでいた。

「じゃあ、食べよっか?
いただきます!」

彼女の威勢のいい声につられて、僕も「いただきます」と呟いた。


「はー!はっふーい!!へほほいひー!!」

きっと、彼女は「あー!あっつーい!!でもおいしー!!」と言ったのだろう。

でもその通り、熱くて、美味しかった。

久しぶりに食べた餅が、彼女と一緒でよかった。
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