僕は彼女の名前をまだ知らない
「……うん。
苺も春っぽくて、いいんじゃないかな……」


なんか、会話がぎこちない気がする。

やっぱり、二人共、心の奥底には昨日の出来事が残ってるんだろうな。


「あの~」
沈黙を破ったのは彼女だった。

「何?」

「今日も、君の家に行っていいんだよね。」


僕は…忘れていた。
< 93 / 216 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop