True Heart
「わかりました、会います」

そう言った私に、
「本当か?」

二ノ宮さんは驚いたと言うように聞き返した。

その様子から察すると、いい返事がもらえるとは思ってもみなかったのかも知れない。

「私も二ノ宮さんと話がしたいと思っていたんです」

これで説明ができる。

「それは、よかった。

日にちは君にあわせるよ、いつならば会えそうだ?」

そう聞いてきた二ノ宮さんに私はカバンから手帳を取り出して確認をした。

「えーっと…来週の水曜日は、大丈夫ですか?」

休みであるその日を伝えると、
「わかった、水曜日だな。

仕事終わりになってしまうが、構わないか?」

二ノ宮さんが言った。

「はい、何時に終わりますか?」

返事をした私に、
「18時にN駅の前にあるスタバで待っていてくれないか?

その時間に終われるように必ず行くから」

二ノ宮さんは言い返した。
< 28 / 78 >

この作品をシェア

pagetop