True Heart
4・動物園で会いましょう
「これでいいよね」
玄関の鏡に映っているその姿に、私は呟いた。
二ノ宮さんと動物園デートに出かける当日を迎えた。
その日の私の格好はシャツとジーンズ、上には仕事でいつも着て行っているパーカーを羽織っていた。
足元はスニーカーだ。
服を貸してあげると言うゆかりを何度も押し切った結果だ。
「今日こそは事情を打ち明けて、ちゃんと謝ろう」
鏡の中の自分に向って言い聞かせるように呟くと、私は深呼吸をした。
「行ってきまーす」
誰もいない我が家にそう声をかけると、私はドアを開けた。
「おお、寒い…」
ドアを開けた瞬間に入ってきた冷たい空気に、私はブルリと躰を震わせた。
もうすぐでやってくる冬の訪れを肌で感じながら、ドアにカギをかけた。
玄関の鏡に映っているその姿に、私は呟いた。
二ノ宮さんと動物園デートに出かける当日を迎えた。
その日の私の格好はシャツとジーンズ、上には仕事でいつも着て行っているパーカーを羽織っていた。
足元はスニーカーだ。
服を貸してあげると言うゆかりを何度も押し切った結果だ。
「今日こそは事情を打ち明けて、ちゃんと謝ろう」
鏡の中の自分に向って言い聞かせるように呟くと、私は深呼吸をした。
「行ってきまーす」
誰もいない我が家にそう声をかけると、私はドアを開けた。
「おお、寒い…」
ドアを開けた瞬間に入ってきた冷たい空気に、私はブルリと躰を震わせた。
もうすぐでやってくる冬の訪れを肌で感じながら、ドアにカギをかけた。