True Heart
5・格好悪い終わり方
*二ノ宮践目線*
赤いレンガがおしゃれな洋食店『あけび亭』のドアに俺は手をかけた。
カランコロンカラン
「いらっしゃい…ああ、践か」
そう言って俺を迎えてくれたのは、2番目の兄の凱だった。
「よっ」
手をあげて声をかけた俺に、
「そう言えば今日だったな」
凱は椅子を引くと、俺に座るようにと促してきた。
夕食時のピークが終わったと言うこともあってか、客は少なかった。
俺が椅子に腰を下ろしたことを確認すると、
「ハヤシライスでいいか?」
凱が声をかけてきた。
この店にくると、俺はいつもそれを頼むのだ。
「んーっ、今日はスコッチエッグの気分だな」
俺が返事をしたら、
「…わかった」
凱はそう言うと、厨房の方へと足を向かわせたのだった。
カランコロンカラン
「いらっしゃい…ああ、践か」
そう言って俺を迎えてくれたのは、2番目の兄の凱だった。
「よっ」
手をあげて声をかけた俺に、
「そう言えば今日だったな」
凱は椅子を引くと、俺に座るようにと促してきた。
夕食時のピークが終わったと言うこともあってか、客は少なかった。
俺が椅子に腰を下ろしたことを確認すると、
「ハヤシライスでいいか?」
凱が声をかけてきた。
この店にくると、俺はいつもそれを頼むのだ。
「んーっ、今日はスコッチエッグの気分だな」
俺が返事をしたら、
「…わかった」
凱はそう言うと、厨房の方へと足を向かわせたのだった。