True Heart
6・さらば愛しき男よ
二ノ宮さんと一緒に動物園に行ってから、数日が経った。
「えーっ、打ち明けちゃったの!?」
大きな声で叫んだゆかりに、私は両手で耳をふさいだ。
「声がデカい!」
近くにいるんだから、大きい声を出さないでよ!
「出したくなるに決まってるでしょ!
何で打ち明けちゃったの!?
ねえ、何で!?
何で何で何で!?」
後半は“何で”しか言っていないような気がする…。
早口でまくし立てるように聞いてくるゆかりに、
「いつまでも騙している訳にはいかないでしょ」
私はあからさまだと言わんばかりに息を吐きながら答えた。
「私のことを気にしているんだったら…」
「気にしていません。
それにいつかはバレることだったんだから、もういいじゃない」
ゆかりの言葉をさえぎるように、私は言った。
「えーっ、打ち明けちゃったの!?」
大きな声で叫んだゆかりに、私は両手で耳をふさいだ。
「声がデカい!」
近くにいるんだから、大きい声を出さないでよ!
「出したくなるに決まってるでしょ!
何で打ち明けちゃったの!?
ねえ、何で!?
何で何で何で!?」
後半は“何で”しか言っていないような気がする…。
早口でまくし立てるように聞いてくるゆかりに、
「いつまでも騙している訳にはいかないでしょ」
私はあからさまだと言わんばかりに息を吐きながら答えた。
「私のことを気にしているんだったら…」
「気にしていません。
それにいつかはバレることだったんだから、もういいじゃない」
ゆかりの言葉をさえぎるように、私は言った。