しあわせ食堂の異世界ご飯3
今話をしていた、必要とする道具が思い当たらないのだ。日本であればすぐ手に入るのに、異世界であるここにはそれがないし、代わりとなるものも思いつかない。
(大見得切っちゃった手前、できないっていうのは嫌だし……)
小さな鍋に穴が開いていたらちょうどいいのだけれど、残念ながら鉄の鍋に穴を空ける術がない。
悩んでいるアリアを見て、リントがアリアへどうしたのかと問いかける。
「食材はそれだけだとして……道具に何か問題があるのか?」
「リントさん……。作るには道具が必要なんですけど、実はそう簡単に手に入らなさそうなんですよね」
うっかりだと、アリアは苦笑する。
「そうなのか? 何が必要なんだ?」
もしかしたら自分であれば手に入れられるかもしれないと、リントが詳しくアリアへ聞いてくれる。
その優しさに感謝して、難しいかもと思いつつ必要なものを説明する。
「砂糖を入れて、それを火で熱するんです。でも、その入れ物は砂糖を取り出すために小さな穴が開いていないといけなくて……。ちなみに、リントさんにはそれを魔法で回転させてもらおうと思っていたんです」
「えーっと……つまり、穴の空いた小さな鍋があればちょうどいいということか?」
「まあ、簡単に言えばそうですね」
(大見得切っちゃった手前、できないっていうのは嫌だし……)
小さな鍋に穴が開いていたらちょうどいいのだけれど、残念ながら鉄の鍋に穴を空ける術がない。
悩んでいるアリアを見て、リントがアリアへどうしたのかと問いかける。
「食材はそれだけだとして……道具に何か問題があるのか?」
「リントさん……。作るには道具が必要なんですけど、実はそう簡単に手に入らなさそうなんですよね」
うっかりだと、アリアは苦笑する。
「そうなのか? 何が必要なんだ?」
もしかしたら自分であれば手に入れられるかもしれないと、リントが詳しくアリアへ聞いてくれる。
その優しさに感謝して、難しいかもと思いつつ必要なものを説明する。
「砂糖を入れて、それを火で熱するんです。でも、その入れ物は砂糖を取り出すために小さな穴が開いていないといけなくて……。ちなみに、リントさんにはそれを魔法で回転させてもらおうと思っていたんです」
「えーっと……つまり、穴の空いた小さな鍋があればちょうどいいということか?」
「まあ、簡単に言えばそうですね」