しあわせ食堂の異世界ご飯3
本当は空き缶のようなものがあればいいのだが、この世界には存在しない。
次に話を聞いていたリズが、「あれは……?」とひとつのお店を指差した。
そこには大小さまざまな種類の鍋が並んでいて、確かにアリアが必要としているものにぴったりな大きさのものもあるだろう。
「ありがとうリズちゃん、見つけてくれて。でも、穴が開いていないと駄目なんだよね」
流石に鉄の鍋に穴を空けることはできない。そう思っていたのだけれど、リントが涼しい顔で「あれでいいのか」と告げる。
「カミル、リズを抱いていてくれ」
「え? ああ、それはいいけど……どうするんだ?」
「もちろん、料理を作れるようにする」
カミルは預かったリズと一緒に目をぱちくりさせて、いったい何をするつもりだと不思議そうにしている。
おそらくリントが何をするかわかっているのは、楽しそうに見守っているローレンツくらいだろうか。
次に話を聞いていたリズが、「あれは……?」とひとつのお店を指差した。
そこには大小さまざまな種類の鍋が並んでいて、確かにアリアが必要としているものにぴったりな大きさのものもあるだろう。
「ありがとうリズちゃん、見つけてくれて。でも、穴が開いていないと駄目なんだよね」
流石に鉄の鍋に穴を空けることはできない。そう思っていたのだけれど、リントが涼しい顔で「あれでいいのか」と告げる。
「カミル、リズを抱いていてくれ」
「え? ああ、それはいいけど……どうするんだ?」
「もちろん、料理を作れるようにする」
カミルは預かったリズと一緒に目をぱちくりさせて、いったい何をするつもりだと不思議そうにしている。
おそらくリントが何をするかわかっているのは、楽しそうに見守っているローレンツくらいだろうか。