しあわせ食堂の異世界ご飯3
ルーズベル王国の第三王女、ローズマリー・ルーズベル。
明るい桃色のストレートヘアは艶がありとても美しく、水色のたれ目がちの瞳はどこか色っぽさを感じる。
膝丈のワンピースは上品なレースが施され、コートには繊細な刺繍。
本人は質素な服を着ているつもりのようだが、しあわせ食堂に通うお客さんから見れば目玉が飛び出るほど豪華だ。
アリアは慌てて厨房から顔を出して、突然の来訪に焦る。
「ローズマリー様、なぜここに……」
「もちろん、アリア様の食事を楽しむためによ。アリア様にご迷惑がかからないように、今日はドレスではなく庶民の服で参りましたの」
丈が短いから落ち着かないわと言うローズマリーに、アリアはあちゃぁと額を押さえた。
(確かにドレスじゃないけど、それは裕福な商人とか、貴族が街でのんびり買い物するときに着る服です……)
だから決してお忍び用ではないと、声を大にして言いたいが――大国の王女である彼女にそんなことを告げられるはずもなく。
明るい桃色のストレートヘアは艶がありとても美しく、水色のたれ目がちの瞳はどこか色っぽさを感じる。
膝丈のワンピースは上品なレースが施され、コートには繊細な刺繍。
本人は質素な服を着ているつもりのようだが、しあわせ食堂に通うお客さんから見れば目玉が飛び出るほど豪華だ。
アリアは慌てて厨房から顔を出して、突然の来訪に焦る。
「ローズマリー様、なぜここに……」
「もちろん、アリア様の食事を楽しむためによ。アリア様にご迷惑がかからないように、今日はドレスではなく庶民の服で参りましたの」
丈が短いから落ち着かないわと言うローズマリーに、アリアはあちゃぁと額を押さえた。
(確かにドレスじゃないけど、それは裕福な商人とか、貴族が街でのんびり買い物するときに着る服です……)
だから決してお忍び用ではないと、声を大にして言いたいが――大国の王女である彼女にそんなことを告げられるはずもなく。