赤髪とホットミルクと。

コク深いミルク、罪深いお兄さん

次の日から土日になって、

さらにその次の週からは幸か不幸か中間考査の為のテスト休みに入った。





一応週に2回活動がある茶道部に所属しているけど
さっそく休みなので当然暇なわけで、





「そうだ、衆……」


衆太と図書館にでも行こうかと思いつくも
そういえば避けてるんだったとすぐにかき消した。






あいにく私は衆太とばかり過ごしてきたお陰で2人で出かけられるような、ましてや放課後に寄り道できるような女友達は片手で数える程もいないし……



これからどうしよう、と教室で悩んでいるとふと周りの声が耳に入ってくる。






「隣のクラスの、あのアイツ…そう神田!リリと付き合ってんだってな」


「へぇ〜まじか、てっきり木野さんかと思ってた」






…………私だってそう思ってましたよ!!!


と突っ込みつつ、ピタリと動きを止める。




リリ……?


そういえば相手は知らなかった。

何かもうどうでもいい、と思ってたけど






リリって、、














「ハッ、、、いかんいかん」


また衆太のことを考えてしまった自分をビンタして
スクバを肩にかけると教室を出た。






あ、そうだ


一箇所だけ行く宛があるじゃない。

どこって、もちろんあの赤髪イケメンのカフェなんだけども。




また会えるかなあ……





さっきまでのブルーな気持ちは単純にもどっかに消えて

お兄さんの笑顔がフラッシュバックしてきたものだからどんどん足取りが早くなっていく。



とうとう本当は遠いそのカフェにすぐに到着してしまった。



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