PRISM « Contract marriage 番外編»
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日本に帰国し、半年が流れた3月。。

匡は、紘一に指定されたBARに訪れていた…

兄の紘一からの指令…で、別れ話がこじれた女を説得して欲しい…というもの。。


女の方は、恋人であったはず…の紘一が現れるか…と、思っていたら…違う人物が現れたことから、動揺を隠せない様子だったが…

どちらかと言うと、芸能人のような容姿と180近い背の匡が現れ…、気持ちがこちらに行く…という女ばかり…というのが事実だった…

紘一は、女に飽きてくる…と、匡を利用し別れ話をスルーする…という。。面倒な手間を省く方法を見出していた…


そして、今回も…

「紘一って…、酷いと思いません…?」

と、紘一のモト彼女は、BARのカウンターで、隣りに座りグラスに入ったアルコールを口にする匡に甘えた声を発するのだ…

そんな風に…、…匡に誘いをかけるような女ばかりだという…

「…はぁ…、それほ、酷いですね?」

と、無感情のまま…相手の女に同情する素振りを見せる…


その次の瞬間には、その女は、匡の腕に自分の腕を絡ませ、擦り寄ってきていた…

胸元が空いた身体のラインが解る服に…、微かに胸が当たりそうになっていた…

「……っ」

匡は、その女にニッコリと微笑む…

「すいません、俺、兄のお下がりの女だけはゴメンです。
それに、別れ話をされた直後にほかの男になびくような女…興味ありません」

と、その席をたち…、ふたり分の飲み物代を早々に払い、店を出ていった…

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