PRISM « Contract marriage 番外編»
♪.:*:'゜☆.:*:'゜♪.:*:'゜☆.:*:・'゜♪.:*:・'゜☆.:*:・'゜♪.:*:
沖縄に着き、悠夏を紘一の元まで送り届けた匡…
兄の紘一に、呼び出された…
目の前に、突きつけられた…不貞の証拠となるモノに、面食らった…
自分の考えの甘さ…に、護れるモノも守りきれなかった…自分の歯痒さに、嫌気がさした…
椎堂家には、紘一のことを若き当主として認めている人間もいる…。。合鍵を持っている人間も何人かいるということを…少し考えれば解ることだった…
そして、目の前の兄を本気で怒らせている…ということに…。。
言い訳のしようがない…、それだけのことをしていたのだ…
匡は、紘一に首に手をかけられながら…ほくそ笑んでいる…。。その笑みに背筋が凍りつくのを感じた…
同じだ…、大人になっても…自分は、この兄には何一つ敵わないし、逆らえない…。。と、思った…
首元から、手を離した紘一は、
「契約をしよう…」
そして、匡の予想に反した言葉を、口にする…
「お前は、そのまま…悠夏を抱けばいい…
そして、悠夏との子どもを作れ…」
その言葉に、匡は両目を見開き、言葉を失った…
「俺は、永くはない…。。胃癌なんだ…」
「…胃癌…っ?」
目の前の兄が、何を言っているのか…、理解出来なかった…
「…紘一さま…、どういう…?」
「…こんなこと、お前にしか…。
俺が死んだら…、お前が悠夏の傍にいて…支えてやってほしい…」
急に、寂しげな表情になり…、そぅ言っている紘一…、匡はそれでも信じられなかった…
兄の紘一が、胃癌に侵されていることなど…信じられなかった…
紘一は、匡の表情を見、鼻先で笑い…
「信じないか…、お前に悠夏のことを頼むなんてな…」
紘一は、スーツの内ポケットから、1通の封筒を取り出し、それを匡に渡した…
匡は、それを受け取り、中からA4用紙に印字された『診断書』を目にした…
その診断書には、『スキルス性胃癌』と、書かれてあった…
「お前は、俺が口で言っても…俺の言うことは、信用しないからな…。」
診断書が書かれた日付は、紘一が悠夏と結婚するひと月以上も前だった…
沖縄に着き、悠夏を紘一の元まで送り届けた匡…
兄の紘一に、呼び出された…
目の前に、突きつけられた…不貞の証拠となるモノに、面食らった…
自分の考えの甘さ…に、護れるモノも守りきれなかった…自分の歯痒さに、嫌気がさした…
椎堂家には、紘一のことを若き当主として認めている人間もいる…。。合鍵を持っている人間も何人かいるということを…少し考えれば解ることだった…
そして、目の前の兄を本気で怒らせている…ということに…。。
言い訳のしようがない…、それだけのことをしていたのだ…
匡は、紘一に首に手をかけられながら…ほくそ笑んでいる…。。その笑みに背筋が凍りつくのを感じた…
同じだ…、大人になっても…自分は、この兄には何一つ敵わないし、逆らえない…。。と、思った…
首元から、手を離した紘一は、
「契約をしよう…」
そして、匡の予想に反した言葉を、口にする…
「お前は、そのまま…悠夏を抱けばいい…
そして、悠夏との子どもを作れ…」
その言葉に、匡は両目を見開き、言葉を失った…
「俺は、永くはない…。。胃癌なんだ…」
「…胃癌…っ?」
目の前の兄が、何を言っているのか…、理解出来なかった…
「…紘一さま…、どういう…?」
「…こんなこと、お前にしか…。
俺が死んだら…、お前が悠夏の傍にいて…支えてやってほしい…」
急に、寂しげな表情になり…、そぅ言っている紘一…、匡はそれでも信じられなかった…
兄の紘一が、胃癌に侵されていることなど…信じられなかった…
紘一は、匡の表情を見、鼻先で笑い…
「信じないか…、お前に悠夏のことを頼むなんてな…」
紘一は、スーツの内ポケットから、1通の封筒を取り出し、それを匡に渡した…
匡は、それを受け取り、中からA4用紙に印字された『診断書』を目にした…
その診断書には、『スキルス性胃癌』と、書かれてあった…
「お前は、俺が口で言っても…俺の言うことは、信用しないからな…。」
診断書が書かれた日付は、紘一が悠夏と結婚するひと月以上も前だった…