PRISM « Contract marriage 番外編»
「匡くん、お部屋に行ってみようか?」
と、僕の手を引いて…歩き出した…
頷き返した僕に、ママは嬉しそうに微笑んだ…
その、笑顔から…ヒカリの粒がいくつも…いくつも…溢れ…、彼女の周りを覆っているかのような雰囲気がした…
一瞬にして…
匡は、彼女のことが大好きになった…
♪.:*:'゜☆.:*:'゜♪.:*:'゜☆.:*:・'゜♪.:*:・'゜☆.:*:・'゜♪.:*:
彼女が案内したのは、両親の寝室の続き部屋になっている部屋だった…
小さな子どもようのベッドに、小さな机や小さなタンスが並べられてあった…
「わーっ!! 」
レゴブロックや車のおもちゃがたくさん…子ども用の図鑑まで揃えられていた…
「匡くんが何が好きか…、分からなかったから…紘一のお下がりのもあるんだけど…」
「わ〜いっ!」
匡は、早速…レゴブロックで遊びだしていた…
それまで、一緒に住んでいた…祖父母の家は、教師をしていた祖父と専業主婦の祖母…
だが、定年し…塾の先生をしていたが…決して、裕福とは言えなかった…
匡を生んだ母親は、匡を産み…すぐに病気で他界していたのだった…
その匡の様子に、ママは嬉しそうに…
「良かった…。好きなことは何でもさせてあげたいから」
「これ、僕の?」
「そうよ、子どもの可能性は無限大だもの!」
と、優しく僕の頭を撫でてくれる…
その笑顔に、匡はおもちゃや本のことよりも心よ奥底が暖かくなっていくような感覚がし、嬉しかった…本当に…
その、少し空いたドア…、中の様子を盗み見ていた人物に気づいた…
「椎堂、どうした?」
と、その人物の肩越しから部屋の中を覗き込んだ…もう1人の男の子…
「あ! おばさん、こんにちは」
そぅ、礼儀正しく頭を下げる…
「信(まこと)くん、こんにちは」
ママが、その挨拶に答え…
その男の子は、僕に気がついた…
「あ! レゴブロックじゃん! 椎堂、やんないの?」
そぅ、その男の子が、兄の紘一の方を振り返る…
匡も、沙也加も…、紘一が匡と遊んでくれるだろう…と、思っていた
…が、その男の子の言葉に…
「いいよ、やらない」
「えー? なんで? 久しぶりにやりたくない?」
「そんな気分じゃない」
と、匡や沙也加たちを置いて…、廊下を歩いて行ってしまった…
「待てよ、椎堂…。ごめんなさい、おばさん」
と、慌てて…紘一を追いかけて行こうとする…
「あ! 信くん、この子、匡って言うの。男の子、もうすぐ2歳になるんだけど…仲良くしてくれる?」
その少年・笹原 信(まこと)に、ママは、頼み事をした…
信は、明るい笑顔を見せ…
「いいよ! ウチ、妹だけだから…。弟欲しかったしっ! よろしくねー!」
と、信は、僕の頭をわしゃわしゃと撫でた…
頷き返した僕に、にっこりと笑顔を見せ…
「可愛い!! いいな、椎堂…」
「…だと、いいんだけどね?」
と、ママはため息混じりに呟いた…
と、僕の手を引いて…歩き出した…
頷き返した僕に、ママは嬉しそうに微笑んだ…
その、笑顔から…ヒカリの粒がいくつも…いくつも…溢れ…、彼女の周りを覆っているかのような雰囲気がした…
一瞬にして…
匡は、彼女のことが大好きになった…
♪.:*:'゜☆.:*:'゜♪.:*:'゜☆.:*:・'゜♪.:*:・'゜☆.:*:・'゜♪.:*:
彼女が案内したのは、両親の寝室の続き部屋になっている部屋だった…
小さな子どもようのベッドに、小さな机や小さなタンスが並べられてあった…
「わーっ!! 」
レゴブロックや車のおもちゃがたくさん…子ども用の図鑑まで揃えられていた…
「匡くんが何が好きか…、分からなかったから…紘一のお下がりのもあるんだけど…」
「わ〜いっ!」
匡は、早速…レゴブロックで遊びだしていた…
それまで、一緒に住んでいた…祖父母の家は、教師をしていた祖父と専業主婦の祖母…
だが、定年し…塾の先生をしていたが…決して、裕福とは言えなかった…
匡を生んだ母親は、匡を産み…すぐに病気で他界していたのだった…
その匡の様子に、ママは嬉しそうに…
「良かった…。好きなことは何でもさせてあげたいから」
「これ、僕の?」
「そうよ、子どもの可能性は無限大だもの!」
と、優しく僕の頭を撫でてくれる…
その笑顔に、匡はおもちゃや本のことよりも心よ奥底が暖かくなっていくような感覚がし、嬉しかった…本当に…
その、少し空いたドア…、中の様子を盗み見ていた人物に気づいた…
「椎堂、どうした?」
と、その人物の肩越しから部屋の中を覗き込んだ…もう1人の男の子…
「あ! おばさん、こんにちは」
そぅ、礼儀正しく頭を下げる…
「信(まこと)くん、こんにちは」
ママが、その挨拶に答え…
その男の子は、僕に気がついた…
「あ! レゴブロックじゃん! 椎堂、やんないの?」
そぅ、その男の子が、兄の紘一の方を振り返る…
匡も、沙也加も…、紘一が匡と遊んでくれるだろう…と、思っていた
…が、その男の子の言葉に…
「いいよ、やらない」
「えー? なんで? 久しぶりにやりたくない?」
「そんな気分じゃない」
と、匡や沙也加たちを置いて…、廊下を歩いて行ってしまった…
「待てよ、椎堂…。ごめんなさい、おばさん」
と、慌てて…紘一を追いかけて行こうとする…
「あ! 信くん、この子、匡って言うの。男の子、もうすぐ2歳になるんだけど…仲良くしてくれる?」
その少年・笹原 信(まこと)に、ママは、頼み事をした…
信は、明るい笑顔を見せ…
「いいよ! ウチ、妹だけだから…。弟欲しかったしっ! よろしくねー!」
と、信は、僕の頭をわしゃわしゃと撫でた…
頷き返した僕に、にっこりと笑顔を見せ…
「可愛い!! いいな、椎堂…」
「…だと、いいんだけどね?」
と、ママはため息混じりに呟いた…