PRISM « Contract marriage 番外編»
4
翌日の朝…、3人での行為の本当の意味を、悠夏に告げた…
紘一は、この段階での告知を望んではいなかったが…、匡がそれに従わなかったとも言える…
その、上に…
匡との関係を認める…と、言われ…今までの不貞も水に流す…と、言われてしまえば…従うしか無かった…
だが、それ以上に…紘一の病気について、匡から聞かされた悠夏は、匡との関係を断ち、紘一と共にいることを選んだのだ…
彼女が、自分の中に芽生えた…愛情に気づいた…のだった…
♪.:*:'゜☆.:*:'゜♪.:*:'゜☆.:*:・'゜♪.:*:・'゜☆.:*:・'゜♪.:*:
「なに、これ?」
「あ、沖縄土産…」
BARのカウンターで、袋を手渡した紘一…
その紙袋の中を覗いた彩乃は、中を見た瞬間…
「いらない! 夫婦仲良くの旅行土産なんて~!」
と、その紙袋を紘一に突っ返した…
紘一は、苦笑いを浮かべ…
「彩乃。会うのは今日で最後…な?」
その、紘一の言葉に、彩乃は一瞬驚いたように…両目を見開いたが…、すぐ様、紘一に笑いかけ…
「そんなことだろうと思った。
そんなの、電話1つで済むのに…律儀ね…」
「……」
「変わったわね? やっぱり、私の予想通り…奥さまのこと、愛しているのね…」
「…そうだな…っ」
以前の紘一であったら…、即座に否定するはずの言葉を肯定したことに…、彩乃は微笑んでみせ…
「あー、否定しないし。嫌味なノロケ!」
彩乃は、紘一がアルコールを口にしていないことに気づき…
「紘一、なんか痩せた? 今日は飲まないし…顔色も…っ」
感の鋭い彩乃に、何か気づかれても…と、紘一はすぐ様、腰を上げ…
「今日は、飲むつもりないし。この後、待ち合わせしてて…妻が待ってるから…」
「あ、そぅ。奥さまによろしく!」
紘一は、軽く手を振っている彩乃に笑いかけ…店を後にした…
店の中は、薄暗い灯りで助かった…
と、本心から…そぅ思った…
店を出た後…、先ほどから感じていた腹部の痛みが…急速に増していった…
数歩、歩いたところで…視界が歪み、前のめりに倒れそうになる…
寸で…のところで、掴まれた腕…、紘一は引き止められた腕の主を見上げる…
「…お前…っ」
「…昨夜、電話されてたので…ここかと…」
匡は、紘一を用意していた車の後部座席に乗せた…
「街中で倒れたら…、それこそあなたのシナリオ通りにはならない…」
細心の注意を払い…、自分を気遣う匡に…紘一は青白くなった顔で苦笑いを浮かべた…
紘一は、この段階での告知を望んではいなかったが…、匡がそれに従わなかったとも言える…
その、上に…
匡との関係を認める…と、言われ…今までの不貞も水に流す…と、言われてしまえば…従うしか無かった…
だが、それ以上に…紘一の病気について、匡から聞かされた悠夏は、匡との関係を断ち、紘一と共にいることを選んだのだ…
彼女が、自分の中に芽生えた…愛情に気づいた…のだった…
♪.:*:'゜☆.:*:'゜♪.:*:'゜☆.:*:・'゜♪.:*:・'゜☆.:*:・'゜♪.:*:
「なに、これ?」
「あ、沖縄土産…」
BARのカウンターで、袋を手渡した紘一…
その紙袋の中を覗いた彩乃は、中を見た瞬間…
「いらない! 夫婦仲良くの旅行土産なんて~!」
と、その紙袋を紘一に突っ返した…
紘一は、苦笑いを浮かべ…
「彩乃。会うのは今日で最後…な?」
その、紘一の言葉に、彩乃は一瞬驚いたように…両目を見開いたが…、すぐ様、紘一に笑いかけ…
「そんなことだろうと思った。
そんなの、電話1つで済むのに…律儀ね…」
「……」
「変わったわね? やっぱり、私の予想通り…奥さまのこと、愛しているのね…」
「…そうだな…っ」
以前の紘一であったら…、即座に否定するはずの言葉を肯定したことに…、彩乃は微笑んでみせ…
「あー、否定しないし。嫌味なノロケ!」
彩乃は、紘一がアルコールを口にしていないことに気づき…
「紘一、なんか痩せた? 今日は飲まないし…顔色も…っ」
感の鋭い彩乃に、何か気づかれても…と、紘一はすぐ様、腰を上げ…
「今日は、飲むつもりないし。この後、待ち合わせしてて…妻が待ってるから…」
「あ、そぅ。奥さまによろしく!」
紘一は、軽く手を振っている彩乃に笑いかけ…店を後にした…
店の中は、薄暗い灯りで助かった…
と、本心から…そぅ思った…
店を出た後…、先ほどから感じていた腹部の痛みが…急速に増していった…
数歩、歩いたところで…視界が歪み、前のめりに倒れそうになる…
寸で…のところで、掴まれた腕…、紘一は引き止められた腕の主を見上げる…
「…お前…っ」
「…昨夜、電話されてたので…ここかと…」
匡は、紘一を用意していた車の後部座席に乗せた…
「街中で倒れたら…、それこそあなたのシナリオ通りにはならない…」
細心の注意を払い…、自分を気遣う匡に…紘一は青白くなった顔で苦笑いを浮かべた…