バツイチ彼に告白したら、予想外に溺愛されて困惑しています。
残業がセオリーな俺だけど、仕事が落ち着いていることもあって定時に早川さんと門で待ち合わせをした。
いつも通り、可愛らしい笑顔の彼女が小走りで向かってきて、俺はほっとする。
心配は杞憂だったかな?
「大島に手作りケーキをあげたって?あいつめちゃくちゃ自慢してたよ。」
「あー、はい。大島さんだけじゃなくて課内にも配りましたよ。シュトーレンのことですよね?」
「俺にはないの?」
とたんに頬をピンクに染める彼女。
カバンをごそごそとしながら控えめに聞いてくる。
「もらってくれますか?」
もらうに決まってるだろ。
可愛らしくラッピングされたケーキ。
女の子らしくてほっこりする。
お礼を言おうとすると突然背後から腕をからめとられて驚いて振り向く。
「今帰り?一緒に帰ろ。」
にこやかに笑うそいつは、俺の元嫁、小泉優香だ。
「あら、何これ?真、ドライフルーツ嫌いだから食べられないでしょ?」
優香は目ざとく見つけると、俺の手からそれをもぎ取る。
「返せ、優香。」
思いの外強い口調で優香を咎めたことに、自分自身少し驚いた。
それほどイラッとしたわけで。
「それよりさ、クリスマスなんだけど。」
「はあ?」
「今年も行くんでしょ、いつものとこ。」
含みを持たせた顔でクリスマスのことを聞いてくる。
何なんだよ、お前には関係ないだろ。
イライラが募る中、早川さんが口を開く。
「あの、ドライフルーツが嫌いだとは知らなくてすみませんでした。よかったらそれ、優香さんが食べてください。…えっと、じゃあ私、失礼しますね。」
嫌な顔ひとつせず逆に謝られた。
にこりと笑顔を向ける彼女が、一瞬悲しそうに見えたのは俺の自惚れだろうか。
いや、元嫁とのこんなやり取り見せられて、平気なわけがない。
俺だったら嫌だ。
きっと嫌な気持ちになったはずだ。
いつも通り、可愛らしい笑顔の彼女が小走りで向かってきて、俺はほっとする。
心配は杞憂だったかな?
「大島に手作りケーキをあげたって?あいつめちゃくちゃ自慢してたよ。」
「あー、はい。大島さんだけじゃなくて課内にも配りましたよ。シュトーレンのことですよね?」
「俺にはないの?」
とたんに頬をピンクに染める彼女。
カバンをごそごそとしながら控えめに聞いてくる。
「もらってくれますか?」
もらうに決まってるだろ。
可愛らしくラッピングされたケーキ。
女の子らしくてほっこりする。
お礼を言おうとすると突然背後から腕をからめとられて驚いて振り向く。
「今帰り?一緒に帰ろ。」
にこやかに笑うそいつは、俺の元嫁、小泉優香だ。
「あら、何これ?真、ドライフルーツ嫌いだから食べられないでしょ?」
優香は目ざとく見つけると、俺の手からそれをもぎ取る。
「返せ、優香。」
思いの外強い口調で優香を咎めたことに、自分自身少し驚いた。
それほどイラッとしたわけで。
「それよりさ、クリスマスなんだけど。」
「はあ?」
「今年も行くんでしょ、いつものとこ。」
含みを持たせた顔でクリスマスのことを聞いてくる。
何なんだよ、お前には関係ないだろ。
イライラが募る中、早川さんが口を開く。
「あの、ドライフルーツが嫌いだとは知らなくてすみませんでした。よかったらそれ、優香さんが食べてください。…えっと、じゃあ私、失礼しますね。」
嫌な顔ひとつせず逆に謝られた。
にこりと笑顔を向ける彼女が、一瞬悲しそうに見えたのは俺の自惚れだろうか。
いや、元嫁とのこんなやり取り見せられて、平気なわけがない。
俺だったら嫌だ。
きっと嫌な気持ちになったはずだ。