バツイチ彼に告白したら、予想外に溺愛されて困惑しています。
*
目を覚ますと、私は紅林さんの腕の中にいた。
ぼんやりした頭で状況を把握する。
下腹部に鈍い痛みがあって、彼と繋がったことを思い出させた。
それが何だか嬉しい。
痛いのに嬉しいって、意味わかんないよ。
「可憐、起きた?」
頭の上から声が聞こえてそちらに視線をやると、柔らかい表情の紅林さんが私を見ている。
まるで夢のようなひととき。
「あ、腕ごめんなさい。痺れちゃう。」
ぎゅっと抱きしめられながら寝ていることに今更ながら気付き、私の下敷きになっている片方の腕が痺れちゃわないかなと思って私は慌ててほどこうとした。
けれど、それを遮って更に抱きしめられる。
「俺がこうしていたいから、いいんだよ。」
紅林さんの体温が伝わってきて、あったかくてそれがすごく嬉しくて、私もぴったりと頬を寄せる。
「俺、可憐となら幸せになれるかな?」
聞こえるか聞こえないかくらいの声で、ぼそりと呟く紅林さん。
それは私に言っているのか一人言なのか。
その言葉は何を意味しているの?
もしかして前の結婚のことを思い出していたり?
そう思ったとき、ああ、そっかと、気付くことがある。
不安なのは私だけじゃないんだ、と。
私が紅林さんの過去に触れて優香さんに嫉妬してしまうように、紅林さんにも思うところがいっぱいあって、いっぱい傷付いてきて、だから前に進むのはちょっぴり怖いんだね。
きっと、そんな感じだよね?
だったら、私が紅林さんを幸せにしよう。
得意な笑顔でいっぱいいっぱい笑わせるんだ。
…そっか。
どこでも誰にでも笑顔になっちゃうこの性格、私の特技なんだ。
悪いことじゃなかったんだ。
目を覚ますと、私は紅林さんの腕の中にいた。
ぼんやりした頭で状況を把握する。
下腹部に鈍い痛みがあって、彼と繋がったことを思い出させた。
それが何だか嬉しい。
痛いのに嬉しいって、意味わかんないよ。
「可憐、起きた?」
頭の上から声が聞こえてそちらに視線をやると、柔らかい表情の紅林さんが私を見ている。
まるで夢のようなひととき。
「あ、腕ごめんなさい。痺れちゃう。」
ぎゅっと抱きしめられながら寝ていることに今更ながら気付き、私の下敷きになっている片方の腕が痺れちゃわないかなと思って私は慌ててほどこうとした。
けれど、それを遮って更に抱きしめられる。
「俺がこうしていたいから、いいんだよ。」
紅林さんの体温が伝わってきて、あったかくてそれがすごく嬉しくて、私もぴったりと頬を寄せる。
「俺、可憐となら幸せになれるかな?」
聞こえるか聞こえないかくらいの声で、ぼそりと呟く紅林さん。
それは私に言っているのか一人言なのか。
その言葉は何を意味しているの?
もしかして前の結婚のことを思い出していたり?
そう思ったとき、ああ、そっかと、気付くことがある。
不安なのは私だけじゃないんだ、と。
私が紅林さんの過去に触れて優香さんに嫉妬してしまうように、紅林さんにも思うところがいっぱいあって、いっぱい傷付いてきて、だから前に進むのはちょっぴり怖いんだね。
きっと、そんな感じだよね?
だったら、私が紅林さんを幸せにしよう。
得意な笑顔でいっぱいいっぱい笑わせるんだ。
…そっか。
どこでも誰にでも笑顔になっちゃうこの性格、私の特技なんだ。
悪いことじゃなかったんだ。