バツイチ彼に告白したら、予想外に溺愛されて困惑しています。
「幸せになれますよ。」

顔をあげて言う私に、紅林さんは目だけで“なぜ?”と伝えてくる。

「だって私は今すっごくすっごく幸せです。だから紅林さんにもいっぱい幸せになってもらいたいです。それに、絶対私が幸せにしてみせます。」

高らかに宣言する私に、紅林さんは目を細めて頭を撫でながら言う。

「可憐にはかなわないなぁ。嬉しいよ。…嬉しい気持ちが溢れてしまうときは何て言えばいいんだろうか?」

「それは、“幸せ”って言うんですよ!」

私の言葉に、紅林さんは今まで見たことのない笑顔で応えてくれた。
それは優しくて柔らかで、そしてかっこよくて。
私の胸がきゅーんと悲鳴を上げる。

「可憐、愛してるよ。」

そう囁いたかと思うと、おでこにそっとキスをされた。
とたんに体が熱くなるのがわかる。

ヤバイ、反則だよ。
紅林さんが甘すぎて、もう蕩けてしまいそう。
こんなにも甘い人だったなんて。
仕事中とギャップがありすぎて戸惑ってしまう。
だけど、そんな姿を見せてくれるのは本当に嬉しくて、私だけの特別だ。

嬉しい。
嬉しすぎる。
幸せで涙が出そうだよ。
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